研究領域

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@情報源符号化

 情報源符号化とはデータ圧縮のことです。計算量をかけずに圧縮率を向上させる圧縮アルゴリズムの研究、符号化の性能を解析する理論的な研究など多角度の視点から研究を行っています。現在、コンピュータに入っている圧縮ソフトなどでは C言語のソースファイルでも、テキストファイルでも、実行ファイルでも、まんべんなく良い圧縮性能を持ち、かつ圧縮と解凍の計算量が少ないことが望まれています。また、符号化法の圧縮限界を示す理論的研究も重要となっており、学部生でもこの難しいテーマに果敢に取り組む人がいます。 また、最近では画像データの効率的な圧縮法について取り組む学生も増えてきました。

 

A通信路符号化

 通信路符号化は、誤りが混入した場合に、それを訂正できるような符号化の構成法などが研究テーマです。通信路符号化技術はコンパクトディスクなどに応用されており、多少のキズやごみがあっても音がきれいに再生されるのは、この誤り訂正を行っているからです。また、最近の学籍番号にはチェックデジットが付加されていて、記入ミスが分かるようになっていますが、これは誤り検出符号の応用です。

 

B情報セキュリティ

 情報セキュリティ技術では、情報ネットワーク社会において重要な情報をいかに保護するか、また、ネットワーク上で自分や他人をどのように認証するのかといった問題に対して、暗号理論などの基礎理論からそれらを応用したシステムなどを扱います。

 

C知識情報処理

 知識情報処理は、人間の思考や学習といった曖昧な対象を扱う柔らかい情報処理を研究する分野です。そこで扱う問題は多岐にわたり、知識の表現方法、知識の獲得方法、知識からの意思決定など、たくさんのテーマがあります。人間と対話しているうちにどんどんと優秀になっていくような自分で考えるコンピュータを作れるか?というな研究課題は魅力たっぷりですが、研究分野としてはいまだ未成熟で残された課題もまだまだ多いのが現状です。

 

D統計基礎理論

 統計基礎理論は、情報理論と密接に関係しているテーマです。得られたデータから統計的モデル化を行う問題は非常に基本的ではあるけれども、しばしば難しい問題を含んでいます。例えば、重回帰モデルでどの説明変数をモデルに取り込むかを決定するといった統計的モデル選択の理論は興味深いテーマといえます。

 

E境界基礎理論

 本研究室で取り組まれる境界基礎理論としては、情報検索やテキストマイニングなどが挙げられます。情報検索では、大量のデータの中から如何に効率良く望ましいデータを探し出してくるかという問題を扱います。また、テキストマイニングではさらに大規模なデータを対象として、有用な知識を抽出することを目的としています。

 

 情報という分野の研究は非常に多岐に渡りますが、近年の社会の急速な情報化によって、上に挙げた他にも興味深い研究テーマが数多く存在しています。

 


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